開催から15年を迎える瀬戸内国際芸術祭に、今夏より、台湾出身の作家リン・シュンロン氏とともに弊社が製作した「国境を越えて・祈り」(Beyond the Border - Prayer)が新しく展示されています。この芸術祭は瀬戸内の島々を舞台に、3年に1度開催される現代アートの祭典で、国内外から約100万人の来場者が訪れます。
豊島・甲生の海辺に197体設置
豊島から各国・地域の首都等の座標と距離が記されている
リン氏の世界の子どもたちの像が最初に展示されたのが2016年の小豆島。その作品は砂でできており、打ち寄せる波や雨で徐々に削られ、やがてはなくなっていくという作品でした。その作品が生まれ変わり、2025年夏、豊島・甲生の海辺に陶製(テラコッタ製)の197体の像からなる作品として展示されることになりました。子どもたちのからだには豊島から各国・地域の首都等の座標と距離が記され、それぞれの方角に向かい、世界の平和と自分たちの未来、幸福と平穏を祈ります。
■ 世界の子どもの像(瀬戸内国際芸術祭2025公式HPより)
2016年に小豆島大部地区で制作した、世界の子どもの像が9年ぶりに瀬戸内の海に帰ってくる。甲生の海岸沿いの広場に、距離、緯度、経度、向いている方角などから、ある国・地域の子どもたちを指し示して設置される。
戦争・内乱など不安定な世界情勢のなか、子どもたちは潮風に吹かれながら、微笑み、胸に手を当て、柔らかい砂を踏みしめ、少し前かがみになるしぐさで、世界の平和と自分たちの未来、幸福と平穏を祈る。作品はメッセージとなり、ここから世界の隅々へ向けて、ポジティブなエネルギーを送る。
【瀬戸内国際芸術祭2025・豊島】
夏会期|8月1日~8月31日 秋会期|10月3日~11月9日
作品名 国境を越えて・祈り (Beyond the Border – Prayer)
作家名 リン・シュンロン(林舜龍)Lin Shuen Long
→ 作品・作家情報はこちら(瀬戸内国際芸術祭2025)