7月22日、対岸に原爆ドームが見える広島市中区の相生橋西詰にて、陶板を使った新たな「原爆の絵碑」の除幕式が行われました。
除幕式の様子
橋の向こうに原爆ドームが見える場所に設置
ヒロシマでの原爆の惨状を伝えるため、被爆者の描いた原爆の絵碑は、これまでに10基広島市内の寺や教会、病院などに設置されています。11基目となる絵碑は、被爆80年にあわせ、19年ぶりに新たに設置されたもので、これまで活動を行ってきた市民グループ、「被爆者が描いた原爆の絵を街角に返す会」と広島市が初めて共同で製作しました。
碑には、陶板に焼き付けた4枚の絵と、「あの日、この地で」と題した説明板が組み合わされ、「再びこの風景が地球上に繰り返されないように、絵を見つめてください」とのメッセージが添えられています。
また、縦70センチ、横130センチ、高さ60センチの絵碑の台座の上には、現地近くのサッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」の建設時に発掘された旧陸軍施設跡の被爆遺構の石畳5枚が設置され、陶板を縁取る額のように使用されました。
被爆遺構の石畳に設置された陶板
この地で平和へのメッセージを伝え続ける
原爆の絵碑が、これから先ずっと、この場所を訪れる人たちに平和へのメッセージを伝え続けるものとなることを願います。
◆11基の原爆の絵碑MAPは以下のページをご確認ください。
被爆者の描いた原爆の絵を街角に返す会 - atomic-bomb-memorial