5月31日からポーラ美術館で開催中の「ゴッホ・インパクト―生成する情熱」で、弊社で製作したゴッホ「ヒマワリ」(通称:芦屋のヒマワリ)の陶板名画が展示されています。
この展覧会では、ゴッホの影響を受けた芸術家たちがどのようにその時代にあった新たな情熱を生成してきたかについて、その歴史を振り返りながら、現代における「ゴッホ」の価値を検証するものです。
ゴッホの花瓶に入ったヒマワリは7点描かれました。個人蔵、ノイエ・ピナコテーク(ドイツ)、ナショナル・ギャラリー(イギリス)、SOMPO美術館(日本)、フィラデルフィア美術館(アメリカ)、ゴッホ美術館(オランダ)に現存し、1点は焼失して見ることができません。
現在展示中の陶板名画は、神戸の実業家である山本顧弥太が白樺派の美術館構想の中で現在の価値にして2億円で購入し、1945年8月に起きた空襲で焼失してしまった「ヒマワリ」を、当時の図版や写真をもとに弊社の技術で再現したものです。
終戦後80年の今年、このヒマワリが展示されることに芸術作品の記録保存という意義も感じています。
また、今回は、このゴッホの「ヒマワリ」を強く意識して描いたであろう、中村彝(つね)の《向日葵》の隣に展示されており、比較して鑑賞することができます。内覧会では「ヒマワリ」の前で多くの人が足を止め、熱心に観賞したり解説を読み込んだりしていました。こういった形で、「ヒマワリ」の比較展示が実現したのは、初めてのことです。
箱根に足を運ぶ機会がございましたら、是非、現地でご覧ください。
「ゴッホ・インパクト―生成する情熱」展示風景(Photo: Ken Kato/画像提供:ポーラ美術館)
「ゴッホ・インパクト―生成する情熱」展示風景(Photo: Ken Kato/画像提供:ポーラ美術館)
【ゴッホ・インパクト―生成する情熱】
会期:2025年5月31日(土)~11月30日(日)会期中無休
会場:ポーラ美術館 展示室1、2、3
主催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
詳しくはこちら: ゴッホ・インパクト─生成する情熱 | 展覧会 | ポーラ美術館
■ポーラ美術館
〒250-0631
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
https://www.polamuseum.or.jp/