戦乱で親を失ったシベリア孤児を、日本が救済して100年が経過したことを記念する式典が、5月31日、社会福祉法人「福田(ふくでん)会」で行われ、陶板がお披露目されました。
ポーランドはロシア革命後の1918年に独立しましたが、シベリアには戦後の混乱の中で多くのポーランド人がおり、なかでも親を失い飢餓や病に苦しむ孤児が多数いました。
日本赤十字社はポーランド救済委員会の要請を受け、1920〜1922年、2回に分けて東京と大阪の施設で孤児らの受け入れを実施。東京で375名の孤児らを受け入れたのが福田会でした。
今回、この史実の周知および継承のため、多くの人が目にすることができる建物の外壁に陶板を設置。陶板には、福田会の園庭に今も残る斜面で約100年前に撮影された孤児たちの集合写真を約30倍に拡大し、焼き付けています。
除幕式には高円宮妃久子さまや駐日ポーランド大使、孤児の子孫など200人以上が出席。福田会の太田孝昭理事長は「100年前の日本国の支援を風化させないために、孤児たちのくつろぐ姿を陶板に焼き付けて記録した。100年前に想いを馳せ、友好の礎にしたい。」と挨拶されました。
この陶板が日本とポーランドの友好のシンポルとなり、史実とともに両国の絆が語り継がれていくことを願っています。
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