2024年4月に開校する川上村立かわかみ源流学園に、“歴史の証人”と名付けられた、樹齢400年の吉野杉と陶板レリーフを組み合わせたデザインウォールが完成しました。
この学園は、小中一貫教育を行う「義務教育学校」として設立され、保育園や、子育て支援の総合拠点である「こどもセンター」、地域住民が集える「かわかみテラス」なども併設されています。
今回完成したデザインウォールは、吉野林業発祥の地である川上村の吉野杉をふんだんに使用。樹齢400年の貴重な杉材は、国宝の修復・復元なども手掛ける株式会社安井杢工務店の技術により加工され、両サイドの壁面には、網代編みで山々の連なりを表現。上下の木材分部には、川上村に生息する、ヤマガラやヤマブキを透かし彫りで表しています。陶板レリーフには、村づくりの理念である「川上宣言」を陶板に刻み込み、川上村の美しい水をイメージした水色系の光沢釉で仕上げています。
子どもたちが実際に手で触れながら、木の香りや水の美しさを感じ取り、源流の村に暮らす者の使命を受け継いでもらいたい、との思いが込められたデザインウォールとなっています。
また、学園のランチルームには、日本林業の父「土倉庄三郎」の座右の銘である「守不移(しゅふい)」の書を焼き付けた陶板製の扁額も設置されました。
デザインウォールや扁額で川上村の使命をいつも身近に感じ、この村の子どもたち、住人のみなさんが故郷への愛着、誇りを深めるきっかけとなればと思います。
◆やまぶき保育園 かわかみ源流学園整備事業
コンセプト | 奈良県川上村 (vill.kawakami.nara.jp)
■かわかみ源流学園
〒639-3542 奈良県吉野郡川上村西河105-1