2024年4月に開寮する京都産業大学の新学生寮「本山寮」の竣工式が2月5日に行われ、寮内のエントランス、渡り廊下、食堂棟の3箇所に設置された陶板作品がお披露目されました。
エントランスには、同大学の創設者 荒木俊馬氏直筆の「夢」という書を、約1.5m角の陶板に焼き付けたモニュメントを設置。この書は生前、荒木氏が当時の学生に贈られたもので、これから大学に「夢」を抱いて入学してくる学生たちに向けた、応援メッセージとなっています。
渡り廊下と食堂棟には、県外から来る学生に「京都ならではの体験や学びを得るきっかけにしてほしい」という思いから、京都出身の染色家 皆川泰蔵氏の「版画 京都百景Ⅰ」(1963年発行)に掲載された作品と、京都を中心に活躍する気鋭の日本画家 武田修二郎氏が描き下ろした日本画作品、それぞれ14点を、H30㎝×W45㎝の陶板に焼き付けました。
京都産業大学では創立50周年の際、創設者 荒木氏ゆかりの地に陶板による記念碑を設置。その後も荒木氏の想いを継承するため、陶板を活用したキャンパス整備に取り組まれており、真理館、天地館、本館にも陶板によるオリジナル作品が設置されています。
今回陶板を設置した本山寮は、集団生活の中で自己の人間力を磨き上げるための「教育寮」と位置付けられており、アート作品を活用した教育の一環として陶板が採用されました。保存管理の難しい書や日本画を、耐久性に優れメンテナンスが容易な陶板に焼き付けることで、生活の中でアートを楽しめる学生寮が完成しました。
▼新たな教育寮「本山寮」を竣工!寮生活を通して人間力を育み、”将来の社会を担って立つ人材”を育成【2024/02/05:KYOTO産大ニュース】|京都産業大学YouTubeチャンネル|
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