弊社で製作した長壽寺(滋賀県湖南市)所蔵の仏画「地蔵曼荼羅」の複製陶板が、10月15日に行われた法要でお披露目されました。
「地蔵曼荼羅」は室町時代から伝わる仏画で、6本の腕を持つ地蔵の周囲に1体ごとに表情の異なった約1万1900体の地蔵が配置された珍しい作品。この仏画を参拝に訪れる視覚障がい者の方を含む多くの方に知ってほしいというお寺の想いを実現するため、クラウドファンディングの寄付を受け、複製製作に至りました。
見るだけでなく触れて仏画を感じてもらうことを目指して平面作品を立体化することは、弊社においても異例の試みであり、実際に視覚障がいのある方々のご意見もいただきながら、数回にわたる試作を経て、複製陶板を完成させました。
15日の法要では、クラウドファンディングの寄付者や仏画を修復した技術者らが集まり、長壽寺の藤支住職は「目の見える人も見えない人もこの陶板に触れることで、仏様を近くに感じて優しい気持ちになってほしい」とお話しされました。この複製陶板に多くの方が触れることで、仏画の歴史や教えを知っていただく機会となることを願っています。
陶板は国宝の長壽寺本堂に展示されています。お近くにお越しの際は、是非ご覧ください。
※写真は全て許可を得て撮影しています。
■長壽寺
〒520-3111滋賀県湖南市東寺5丁目1-11
0748-77-3813