11/3にリニューアルオープンした「人道の港 敦賀ムゼウム」(福井県敦賀市)に、シベリア孤児来日100周年を記念し製作された陶板が設置されました。
シベリア孤児(ポーランド孤児)とは、ロシア革命後の内戦状態であったシベリアで家族を失ったポーランドの子ども達のことです。日本赤十字社は1920〜1922年(大正9〜11年)にかけ救済活動を行い、いくつかの施設にて孤児を受け入れました。現在も児童養護施設などの福祉施設を運営する社会福祉法人 福田会はそのひとつで、1920年(大正9年)に敦賀港に上陸した子ども達375名を受け入れています。敦賀港は、明治から昭和初期にかけて、シベリア鉄道を経由してヨーロッパ各都市と日本を結ぶ国際港として発展した港です。
今回製作された陶板には、福田会で過ごした子ども達の写真が焼き付けられています。孤児が敦賀に上陸してから100年。この陶板は「孤児についての史実を100年後も忘れないように」という思いを込めて福田会が製作し、敦賀市に寄贈されました。
リニューアルオープンの式典にはポーランドのほか、イスラエル、リトアニア、アメリカ、オランダの駐日大使等が出席され、人道支援に尽力された方々の思いを新たにされました。日本とポーランドのつながりの歴史、そしてこの歴史に関わった多くの方々の思いをこれからも伝え続けるために、陶板が活用されています。
「人道の港 敦賀ムゼウム」と「福田会」につきましては、以下のホームページをご覧ください。
■人道の港 敦賀ムゼウム
〒914-0072 福井県敦賀市金ケ崎町23-1
https://tsuruga-museum.jp/
■社会福祉法人 福田会
http://www.fukudenkai.or.jp