10月1日、大塚国際美術館にて、ゴッホの幻の「ヒマワリ」の除幕式が行われました。
多くの報道陣が詰め掛ける中、大塚一郎館長、調布市武者小路実篤記念館の福島さとみ次長、山本顧弥太氏のご令孫である亀井知永子様ご夫妻、また、製作のご監修をいただいた千足伸行先生により除幕されました。
■ 幻の「ヒマワリ」(通称:芦屋のひまわり)
ゴッホの残した12点の「ヒマワリ」のうちの1点で、1920年に大阪の実業家 山本顧弥太氏が、作家 武者小路実篤らの依頼を受けて購入。
1945年8月の空襲により、保管されていた兵庫県芦屋市の山本氏宅と共に焼失した。
弊社では、調布市武者小路実篤記念館所蔵の画集の色彩を元に、美術史家の千足伸行先生(成城大学名誉教授/大塚国際美術館 絵画学術委員)にご監修いただきながら、持てる技術を駆使し、油絵の質感やゴッホ独特の筆致まで、陶板により製作した。
亀井様からは、「ゴッホらしいタッチが再現されている。祖父の思いが未来に受け継がれた気がして嬉しい。」とのお言葉や、千足先生の作品解説では、「この 作品をオリジナルとしても過大評価ではない」とのお話もいただき、関係者の方々、また、来館者の皆様に大変喜んでいただきました。
大塚国際美術館からの依頼で実現したこのプロジェクトは、失われた絵画を陶板で複製するという、今までにないものであり、多くの文化財や美術品の陶による複製を手がけてきた弊社にとっても、新たな取り組みとなりました。
弊社の持つ技術は、絵画そのものだけでなく、それに関わった人々の思いも、色褪せることなく未来へと伝えることが出来得るものではないか、との可能性を改めて認識しました。
弊社では今後も、このような仕事に積極的に取り組んでいく所存です。
幻の「ヒマワリ」は、大塚国際美術館B1階近代展示に常設展示されております。
また、同フロアには、弊社の陶板紹介コーナーも設けておりますので、是非ご覧下さい。
※除幕式でのコメントの詳細は大塚国際美術館のホームページをご確認下さい。
▶ ゴッホ 幻の「ヒマワリ」 追加展示しました!(大塚国際美術館)
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■ 大塚国際美術館
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