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内閣総理大臣賞受賞!

経済産業省「第7回ものづくり日本大賞」:伝統技術の応用部門

安倍総理、世耕経済産業大臣と記念撮影(2018年1月22日首相官邸)

「第7回ものづくり日本大賞」で、大塚オーミ陶業が取り組んでいる立体的製陶技術を用いた文化財の複製が評価され、開発・製作に携わった社員の代表7人が、経済産業省の伝統技術の応用部門で内閣総理大臣賞を受賞しました。

ものづくり日本大賞は、日本の産業・文化の発展を支え、豊かな国民生活の形成に大きく貢献してきたものづくりを着実に継承し、さらに発展させていくため、製造・生産現場の中核を担っている中堅人材や、伝統的・文化的な「技」を支えてきた熟練人材、今後を担う若年人材など、ものづくりの第一線で活躍する各世代のうち、特に優秀と認められる方々を顕彰する制度です。

  • 9分30秒〜弊社社員7名の表彰
  • 27分〜安倍首相と世耕経済産業大臣への弊社製品の説明

内閣総理大臣賞 受賞者インタビュー

陶による文化財の複製技術評価

今回、「立体的製陶技術」を用いて製作した『キトラ古墳壁画の複製』に携わった社員の代表7名が受賞いたしました。熱や湿度、紫外線などに強い焼き物の特性を生かし、半永久的な耐久性を有する新たな記録保存方法(セラミックアーカイブ)として、文化財の記録と保存に取組み、手で触れることができるなど文化財の多様な活用を提供していることが評価されたものです。

1.受賞件名

伝統技術をベースとした立体的製陶技術による文化財の複製

2.受賞者

冨増佳晴【製造本部業務・開発推進室室長】
林田慎市【製造本部信楽工場工場長】
北村武裕【製造本部信楽工場工場長補佐】
松井順【製造本部信楽工場製造一課課長】
横山一夫【製造本部信楽工場製造二課課長】
松原秀治【製造本部信楽工場製造二課課長】
溝内傳二【製造本部信楽工場製造二課係】

3.受賞案件の概要

陶板レリーフの製作において、重ね焼きしても割れることなく、かつ、寸法精度が良く、歪みが生じない高精度な形成技術と、釉薬による焼成時の表面のガラス化を制御し、質感豊かに色彩を再現する技術を開発。“重ね焼きは不可能”という伝統的な焼き物の概念を打破し、より忠実な色彩表現、質感表現が可能とした。
この技術をキトラ古墳等文化財の複製に応用するなど、半永久的な耐久性を有する新たな記録保存方法(セラミックアーカイブ)として、文化・芸術の伝承及び、観賞方法の多様化について新たな価値を創出。触れて感じることにより、次代を担う子どもたちの豊かな感受性を養う一助として、教育にも貢献している。

内閣総理大臣賞で評価を得た
「立体的製陶技術」の特長

  • ・重ね焼きしても割れない
  • ・高い寸法精度を保ち、歪みが生じない高精度な形成技術を備える
  • ・色彩や質感等についても焼成工程で発色する釉薬で狙い通りに仕上がる
  • 新たに当社が開発した技術で、2015 年に特許を取得しています

近年、地球環境の変化による自然災害や、テロによる名画や文化財の意図的な破壊から、いかに保存し次世代に受け継いでいくか、文化財保存には多くの課題があります。このたびの受賞を機に、大塚オーミ陶業の技術力、そして、陶による文化財の複製の存在を知っていただき、文化財の保存・活用に役立てていただけるよう、より積極的に取組んで参ります。
また、多くの方に文化財について興味を持っていただく、楽しんでいただく機会を創出・提供していきたいと考えます。

受賞者代表 冨増佳晴

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